Mさん最終日

2017.08.25

世界中のコースの中でも非常に難しいとされるBethpage Blackのコースでウォーミングアップしてからコンバイン・テストに再挑戦。
始める前にバランスを確認。右足は昨日よりも長く13秒までキープできたが、左足はまだ7秒。コア(体幹)とバランスを引き続き鍛えていくように。
世界のトッププレイヤーはティーからグリーンを歩くときもお腹に力を入れ、胸を張り、足を大きく踏み出しながら 存在感を大きくして歩く。
全ては「コースを支配する者は自分だ」というメンタルに繋がっている。

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コンバイン・テストの結果、距離感は非常に良くなっていて60ヤードのショットの平均が上がってきた。

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各段階に1球ずつミスがあり、60球中5球のミスが平均を下げている。ドライバーが左右にブレることもスコアが伸びない原因。

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あと1、2週間後に再挑戦する機会があったとしてショットが安定してくれば85点超えが見えて来るだろう。この3週間で想定ハンデを+1まで下げられて、大きな成長を成し遂げたことは称賛に値する。

Mさんから最後に「苦手なクラブを打つときにどんなことを考えているか」という質問に対して、グラントはメンタル・イメージの大切さを語る。
苦手なクラブ、苦手なショットを打つ時はリスクがある。そのような時は、一番確実に打てるショットを選ぶこと。カジノの賭け事と同じで、常に賭けに出ていると、最終的に負けが多いことになる。その一打に勝敗が掛かっていればハイリスクでも失敗して良いという気持ちで打つが、その他は苦手な場面こそ10球中10球打って失敗しないショットを選ぶ。一打一打が勝負を左右するゴルフだからこそ、そうすることによって最終的にはより良いスコアで回れるものなのだ。
潜在意識というものは常に稼働している。それがポジティブな意識になるかネガティブなものになるかは日頃の考え方を鍛えるところから始まる。例えば、「このクラブは苦手。いつも右に打ち出してしまうし、失敗して恥をかきそう」と考えればそのイメージの中に踏み出すことになる。「素晴らしいことが今から起きるんだ。こんなショットを打って、歴史に残るショットになる」と、観客の拍手喝采する音も含めて自分が思わず笑みをこぼすようなシチュエーションを作り、そのイメージの中に足を踏み入れよう。
トッププロでも年間3勝がいいところで他の何十試合は負けている。時には失敗をすることも受け入れ、思い描いた映像が実現しなくても毎回ポジティブなムービーを作り続けること。トップ選手は皆これを実践しており、プレショット・ルーティーンにおけるメンタル・イメージの重要性を心得ている。

*3週間のトレーニングで多くの学びがあったとの感想をいただきました。今後のゴルフ、そして人生に活かしていただければ幸いです。益々のご活躍を祈っております!

安定したショットへ

2017.08.24

昨日のコースレッスンを経てMさんの課題はロングショットの一貫性だけだとわかる。
良いショットはプロ・レベルのものだが、ミスショットが極端。
この原因と思われるのは、下半身の安定感。
インドアでは一貫したショットを打っているが、コースに出てミスショットを打つときは 重心が左足のつま先にかかり、腰を左前にスライドさせていることがある。
左サイドに打ってしまうことを阻止しようとしているかのような動きだが、結果的にこのスイングではボールを左に打ち出してしまう。
大きくミスしないためには、毎回同じフィニッシュを心がけること。フィニッシュポジションの一貫性を保つことで違うスイングをしてしまうことが減り、ミスショットをグッドショットに近づけられる。

もう一つは空間認識能力を鍛えること。テストの仕方としては:
① 真っ直ぐ立った状態で一点を見つめる。
② そこから片足を上げる(できれば膝と腰が平行になるまで)
③ バランスがとれたら目を閉じる
④ 何秒静止していられるか数える
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Mさんは初挑戦で両足共に7秒キープ。PGAのトップ選手120人の平均は26秒である。
これは筋力とは関係なく、脳のメカニズムなので簡単に鍛えられる。時間があるときにこのテストを繰り返し、時間を延ばしていくとよい。
2回目の挑戦で左足の方が不安定だと分かる。スイングのフロントレッグになる左足が不安定だとショットの安定性に影響が出る。
このバランスと空間感覚が身につくと、スイング(重心移動やフィニッシュ)が安定するためスイングの改善が大いに期待できる。

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レッスン後半、トラックマンで回ったハワイ・マウナケアのコースは1アンダーに収め、素晴らしいパフォーマンスだった。ドライバーも安定して良いショットが打てていた。(自動パッティングは平均的なパットで計算されるのでショートゲームが得意であればより良いスコアが取れたかもしれない)

コンバインテスト再挑戦

2017.08.23

コンバイン・テスト 1回目

80ヤードから160ヤードのショットは世界のトップクラスの成績を収める。この距離の平均は86.4点で世界ランク22位の成績であるのに対して、60ヤード、70ヤード、ドライバーの成績が低かった。
ショートディスタンスのショットは距離感がつかめず、ドライバーは安定してクラブヘッドがクローズだったのがネックになっている。
今回グラントによるゴルフトレーニングでショットの距離が伸び、まだそれに慣れていない部分もあるとのことで、確かに上達の途上で距離コントロールが合わなくなるのは起こりうることである。

弱点克服のためコンバイン・テストをカスタマイズし、60ヤード、70ヤード、160ヤードとドライバーのスコアを80に近づける練習をする。
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コンバイン・テスト 2回目

前半のドライバーが決まらず、スコアを下げてしまったが最終スコア80.5点で自己ベスト更新!
2017年日本アマチュア選手の中で6位。

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60ヤードの距離感と、ドライバーのクラブヘッドをオープンに打つことが安定してくれば日本アマチュア1位達成(85点前後)は時間の問題である。

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重心移動

2017.08.22

「ウェイト・トランスファー・マシン」(重心移動センサー)とカメラを使いスイングの重心移動を分析。

アマチュアとプロのスイングでは、最大の違いがバックスイングの重心移動にあると言われている。アマチュアは平均90−100%右足に重心をシフトしてしまうが、プロはウエッジが60、ミッドアイアンは70、ロングショットを80%に止めていることがわかっている。
ビデオを見ながら、スイング時の身体の姿勢、肩・腰・手の位置と相互の関係、動きのタイミング、(=シークエンス)の分析を行う。
ボールを投げるときに腰、肩、腕、手、の順に前に押し出す原理と同じで、ゴルフも腰から前へ動かす。
分析開始当初は腰がスイングの後に続く形で、重心移動が若干遅れていることがわかった。バックスイングが終わる手前で腰はもう左に移動が始まるくらいのタイミングが良い。
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腰と肩が連動して動いていたところから反対の動きに切り替わるのがセパレーションと呼ばれており、最大限のセパレーションは、トップポジションの肩に対して腰が前に向き直る瞬間である。
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このシークエンスをマスターするとクラブヘッドスピードも上がり、飛距離も伸びるだろう。

 

ドローとフェード

2017.08.21

ドローとフェードを打つ練習

スイングを変える必要はないのでセットアップポジションを変える。
ターゲットから平行に大きくオープン(又はクローズ)に立ってクラブパスを修正。

ボールのターゲット(ホール)を見たときに、下記3点をイメージする。
① パスのターゲット
② フェイスのターゲット
③ ボールのターゲット(ホール)
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これらターゲットは均等の配置になり、ドローの場合はターゲット右、フェードのときはターゲットを左に置く。
①のクラブパスから押さえるのが重要であるため、まずは身体をパスに合わせて構える。
フェイスはセットアップの時点でボールに対してオープン、又はクローズに置く。

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セットアップでどうしてもスクエアフェイスで構えてしまう癖をなくして、より自由なセットアップを。
ドローをフェードは高さも飛距離も違うショットなので、その違いを楽しみながら交互に打つ練習をすると良い。

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何球連続で成功するか、自己ベストを更新し続けることも良い練習であるし、相手がいれば、ゲーム感覚で練習できる。コースで「ドローをフェアウェイに落とす」と明言した方がそのショットを成功させ、相手はそれに倣わないといけない。出来なかったら負けになる。強い選手の中にはこのようなゲームをしながら育ってきた選手も多い。

コースで実践トレーニング

2017.08.18

今日は午前中にグラントとコースに出て実践トレーニング。昨日の各種コンディションショットを実際に確認出来たと思います。

ここ2か月ほどずっと晴天続きのゴールドコースト、冬はもう終わったような、かなり暖かい(というか既に暑い)気候となっております。

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様々なコンディション

2017.08.17

〈ライの種類と予想されるボールフライトについて〉
①ノーマルライ
②タイトライ
③アップライ
④フライヤー
いずれも予測される結果に逆らわずに打つべき。リスクを負うより成功率高い方が重要。

 

〈スロープの状態と打ち方について〉
①ball below feet(ボールが立ち位置より低い場合)
②ball above feet(ボールが立ち位置より高い場合)
③down hill (左足下がりの傾斜)
④up hill (左足上がりの傾斜)

以上4つの他、組み合わせ(①と③、①と④、②と③、②と④)もあるので、それぞれを想定して予測をすることと、実地練習を行うことが大切。
(天候その他を含めたコンディションのコンビネーションは72種類!)

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18H総パット数はプロとアマでそれ程大きな差はない。違いは、寄せるアプローチの成功率。(カップから3~4ydにつけられれば、1パット率50%)
アプローチショットの精度を上げるトレーニングをしっかり行うことが大切。
ゴルフは実はとても激しいスポーツなので、厳しいトレーニングを積むほどメンタルでの余裕が生まれる。
スポーツ心理学によると、自分が精神的に限界と感じるよりも、身体的にははるか上をいくパフォーマンスが可能。
トップアスリートゴルファーにとって、ジムトレーニング等で筋力を鍛えることはとても重要である。

Face to Path

2017.08.16

昨日グラントと56ホール回った中で、Mさんのミスはただ一つ、クラブパスのラインがフェイス向きより右に出てしまうこと。これによりボールは左に大きく外れてしまう。トラックマンでまず見ていくのは Face to Path Angle (= パスに対してのフェイスアングル)
Mさんのミスショットはこれが マイナス数値になってしまう。
理想の0に近づけるには:(1)スタンスをオープンに(2)腕の返しを抑えて左手のリードを強めに
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入射角もプラスだとボール軌道は左に行くので、ティーを下げて ドライバーの入射角は-1くらいに落とす。

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セットアップは「パラレル・レフト」を意識して、肩のラインをターゲットに向けるのではなく(クローズスイングになる)、ターゲット・ラインと平行にまっすぐ線を伸ばしていった、ターゲットの左側に向ける。つまり、肩のラインはターゲット向きに傾けるのではなく、ターゲットと平行になるイメージ。

ジェイソン・デイ選手など多くのトッププレイヤーはフィーリングが良いスイングをまっすぐ飛ばすためにスタンスをあらかじめ大きくオープンに取ってスイングしている。Mさんのスイングを見ていても、左足を後ろに下げて、自分が思うよりもオープンなスタンスをとることでクラブパスがゼロ〜マイナス数値になり、ストレートなボールが安定してくる。

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綺麗なスイングよりも、効率的なスイングを優先する。自分が力まず気持ち良く打てるショットにスタンスを合わせればよいので、思い切ってオープンに構えてよい。

ショートゲーム練習法

2017.08.15

パットはゲーム感覚で練習するとプレッシャーと緊張感の中練習ができて良い。
今日は3つの練習法を紹介。
一つ目は「6パット」または「クロック(時計)」と呼ばれるゲーム。
ホールの周りに均一な間隔で6つのピンを立てる。このピンの位置から1発ずつ打ち、3周すると18ホールになる計算である。
PGA選手は1ヤードからのホールインが100%の確率。Mさんも合格!
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3ヤードの距離は得点式であり、以下のように計算される。
・ショートに打ったら 減点1(ショートは絶対NG)
・スリーパットは 減点2
・ロングに打って2パットの距離(1yd以内)だと 0点
・ホールインしたら 加点1
プロの平均は18ホールで9点である。
Mさんは初挑戦で1点。ただ、パターのスイングはとてもいい形。自らミスを減らせるスタイルを試して、成功率が高いスイングを探してみると良い。

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二つ目のトレーニングは 6-12ヤード、12-24ヤードのショートゲームの練習。
ホールから6ヤード(または12ヤード)の位置に1つめのボールを置き、さらに12ヤード(または24ヤード)の位置に6つ目のボールを置く。残り4球はその間の距離を埋めていき、「6パットトレーニング」と同じように3ラウンド(=18ホール)の計算で成功率を競う。

6−12ヤードからのパットは1ヤード以内、12−24ヤードのパット(ウェッジ)は2ヤード以内はOKとされている。

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このように自分のパフォーマンスが数値化されることにより、上達を明確に把握しやすいのでプロの選手もこれらトレーニングを定期的に実践している。

三つ目は「ストリング・ライン練習」。
2本の釘と糸を使ってホールから3ヤードほどの距離を直線で繋げる。
この距離からのホールインは、PGA プロの平均が成功率50%以上。
この練習法で意識することは2つ
⒈ テイクバックはインサイド気味に引く
2. 上から糸、パター、ボールが見えるのでボールアラインメントを確認

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ブレイクパットを練習する際、ストレートラインをエイムポイントに向かって引くと、とてもよいトレーニングになる。
ティーを使ってボールの方向やクラブヘッドの位置を狭めて練習するとコントロールの練習になる。

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ヘッドスピード大幅アップ!

2017.08.14

ドライバーを右に打とうと意識しても必ずしも思うようにいかないということで、その対策からレッスンが始まる。
Trackmanで スイング・ディレクションの数値を確認。この数値はスイングパスと入射角を併せて計算した数値であり、常に0、または+3度までの数値をキープしたい。

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スタンスは肩と腰を並行に置くよりも、肩がやや右に倒れ、腰はクローズに動くように立つ。テイクバックの際は「上半身を右に倒す」のではなく、「腰を左に持ってくる」ことで重心のバランスが保てる。

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右ドローを打つためにはクラブフェイスがオープンになることが非常に重要である。ボールを右に打ち出す。

筋力と瞬発力のトレーニングを取り入れる。

第一段階
まず、筋力をつけるため重さのあるクラブを右利きのスタンスで10回早く大きく振る。1分ほど休憩して左で繰り返す。

軽いスティックを持ってより早く振る練習を同じように行う。これで瞬発力を鍛える。

第二段階
上記に足の動きを加える。
足を閉じた状態で大きくテイクバックし、スイングする際に小さく足を踏み出す。足のステップを加えることで前後逆の動きを大きくし、大きくスイングする感覚が得られる。
このトレーニングを週3回、3週間続けることでヘッドスピードは平均的に5マイルプラスされることが知られている。

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Mさんがレッスンを始めた当初はヘッドスピードが97マイルほど、1週目の終わりにはベストが104マイルだったが、このトレーニングとスイング修正で今日のベストは108マイルまで上がった。プロの平均112マイルまで上げることは、Mさんの体格では十分可能な数値である。

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ここまでクラブヘッドスピードが上がったら、入射角を0〜マイナス1の数値に下げることが重要。プラス数値が出るとボールを高く短く飛ばしてしまう。コントロールが必要なフェアウェイでは高いボールも良いが、距離が欲しい時は低く長い球が打てるようにマイナスの入射角で打つことを安定させたい。

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今はプロの各種分析数値が情報公開されているので、目指すべき数値を設定しやすい。目標数値を明確にして自分の現在の数値を常に把握し、昨日より今日、今日より明日がほんの少しでもよくなるようにトレーニングを続けることが大切である。

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